朝5時00分 起床
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朝からアメリカ大統領就任式の中継をみていましたら、従業員氏、「これからアメリカはよくなるよ」って一言。「黒だもんな」と呟いたら、それで、となりの従業員氏が、「澄んでくるってか」と、茶々いれたわけ。
会話のニャンスわかりますか?
ちょうど、二人とも、オバマ新大統領の就任演説のニュースを聞いていたところでしたので、演説のどこの場面での反応かといいますと、「60年前までは食べ物屋にも入れなかった」というフレーズのところ。そして繰り返えされていた「アメリカの再創造」ということばのところ、それを受けての従業員二人の会話です。ちょっと、意表をつく演説でしたね。
従業員氏が思わずもらしたように、演説は<期待を持たせる>希望の道を指し示す、意表をつく演説でしたね。<黒くよどんだアメリカの水が、澄むってか>と、比喩に受け取った批評眼は、やっぱ庶民の感覚の鋭さですね。
庶民の感覚というのは、だからオバマ氏が、つづけて「職務に忠実に誠意にあたる」と述べたとき、「倒れずにがんばれよ」と、みな立ち上がって拍手するわけ。
これまでのように利害をうけとる者だけが拍手するのじゃなく、だれもが応援したくなる拍手したくなるというところがかれの演説のうまさですね。困難な事業に立ち向かう指導者っていう印象で、国をこえて従業員氏たちには身近に感じたのかもしれません。
「ちょぼちょぼ」はっていうと?やっぱ<再創造>といったことばに新鮮さを感じました。マスコミによっては、<再生>という翻訳を当てているところもありますが、今の経済状況が実質的なアメリカ型資本主義の崩壊とみれば、この時期の大統領就任は、やっぱ再創造を行う指導者像ですよね。
再創造だから、政策も、旧来にとらわれない、斬新なものになっていいし、それができるチャンスなのだろうと思います。従業員氏が、「これからアメリカはよくなるよ」と直感したことは、そういうことだろうね。だめなクロート筋は、株価や為替の動き見て、政策にどうこう言うだろうけど、やっぱ庶民の鋭い批評眼のほうが面白いです。(笑い)
デ、補足:
就任演説で、投資家をよいしょする政策への言及がなかったということで今朝は大幅に株価が下落したようです。JPモルガン、シティ、バンカメの、金融危機、再燃する懸念だって。
どうやら市場で再生を期待しているむきと、寒風にあえぐ庶民の期待している再創造とは思惑違いがあるようで。
まだまだ底を打っていないアメリカ経済、これから深い闇があるのかも。