朝5時00分 起床
気温華氏39度、摂氏3℃
サクラの開花宣言が出たけど、「花冷え、とはいえ寒い」と。同僚従業員氏。職場で28日、花見が予定されているが「サクラ満開に開花してるかなあ」なんて。(笑) 空を見上げ。
意をけっして、もっとも、「花より団子だから」と。ふっふふふ。風情のある酔っ払い文化を朝から笑ってます。
職場のサクラ並木も、ぽんわり、ぽんわり、ほっこり、咲いていますね。
今年は、サクラ観る会に、ちっと早い28日かもしれませんが、一昨年や昨年のように、花吹雪も、すっかり終わって、青葉がぽつりぽつり出てからのサクラ観る会よりは、ましでしょう。(笑)
この時期には、詩人の菅原克己さんの「げんげ忌」があります。もう、20年くらい経つのでしょうかね。なくなって。
詩人を偲んで、代表作をひとつ。
菅原 克己 「マクシム」
誰かの詩にあったようだが
誰だか思い出せない。
労働者かしら、
それとも芝居のせりふだったろうか。
だが、自分で自分の肩をたたくような
この言葉が好きだ。
<マクシム、どうだ、
青空を見ようじゃねえか>
むかし、ぼくは持っていた
汚れたレインコートと、夢を。
ぼくの好きな娘は死んだ。
ぼくは馘(くび)になった。
馘になって公園のベンチで弁当を食べた。
ぼくは留置場へ入った。
入ったら金網の前で
いやというほど殴られた。
ある日、ぼくは河っぷちで
自分で自分を元気づけた、
<マクシム、どうだ、
青空を見ようじゃねえか>
のろまな時のひと打ちに、
いまでは笑ってなんでも話せる。
だが、
馘も、ブタ箱も、死んだ娘も、
みんなほんとうだった。
汚れたレインコートでくるんだ
夢も、未来も……。
言ってごらん、
もしも、若い君が苦労したら、
何か落目で、
自分がかわいそうになったら、
その時にはちょっと胸をはって、
むかしのぼくのように言ってごらん、
<マクシム、どうだ、
青空を見ようじゃねえか>
(詩集「遠くと近くで」/「菅原克己詩集」現代詩文庫 思潮社)