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朝5時00分 起床
気温華氏69度 摂氏20℃ さいきん、日本が「ガラパゴス化」した、とか、「ガラパゴス化する」日本とか、そんな議論がかしましいですね。まるで、明治のころの「脱亜入欧」論、西洋に追いつけ、追い越せの、文明開化の鐘を鳴らして、毎夜、鹿鳴館で西洋風舞踏会をまねるような近代化論に、似ている。(笑) 産業革命・文明開花に遅れたニポンに対して、経済的に「ガラパゴス化する」日本という相似形の思考です。(笑)前者は改革開放、後者は、自己充足で鎖国みたいな印象ですが、ようは国際化をどうするかという話なのでしょう。むかしから国語を「英語」にしようとか、表記を、世界共通語で、とか、そんな流れはありましたから、ま、ここは、、「ガラパゴス化する」ことに意義を見出したほうが、生産的ではないかと、おもうわけ。(笑) で、「ガラパゴス化する」とは、定義を見ると、 「技術やサービスなどが日本市場で独自の進化を遂げて世界標準から掛け離れてしまう現象のことである。技術的には世界の最先端を行きながら、国外では全く普及していない日本の携帯電話の特異性を表現する為に作られた新語である。」(Wiki) ま、この定義から行くと、市場が広がらないよ、ということですね。 つまり、「ガラパゴス化する」概念の背景には、産業革命・文明開花したけれど、生産品の需要が限定的で市場が広がらない、国外に普及させるためには、どうしたらいいかという国際市場の原理主義の上に乗っけようというわけね。特殊進化が市場に受け入れられなければ淘汰されるだけですけど、そんな強い懸念をいいあらわす言葉ということでしょう。じっさい、その懸念と心配は、アメリカにおいてトヨタ車が実証しました。技術的には、たいへん高度ですぐれた自動車なのに安全基準がアメリカ使用ではなかったわけ。逆に言うと、高度な技術(ヒミツ)がブラックボックスとなってその中に含まれているはずの安全基準が疑われて、特殊な開発技術まで、すべて、まる裸にされてしまったわけよ。 したがって、これを「ちょぼちょぼ」流、シロートの考えで行くと、 ・「ガラパゴス化」して何が悪い ・「ガラパゴス化」することが、なぜ怖い ということになりますが・・・。(笑) よくもわるくも、文明開化の鐘を鳴らして、みなグローバル化して、競争力を高めよう。そういうことの中で国際基準に迎合するのではなく、それを上回る基準で「ガラパゴス」化すればいいだけの話ですね。 国際市場原理への迎合は、価値観が統一され、平準化して、個性を失い、消費に迎合して、赤信号みんなで渡れば怖くない的な発想なのであって、それでは生き延びる進化は遂げられないよ。(笑)そんなマーケットへの迎合を求めつづけたって、大量生産、大量安売りとの競争では、自然に淘汰されるというのがあって、滅びるときは、滅びるわけ。 進化は、自然淘汰を回避する知恵じゃないですか。 「生き残るためには変われねばならない」(映画「山猫」から)けど、ただ、一途に「平均に埋没する」ことがかわることではないということ、むしろ、個性を際立たせ、環境を受容すること、それが「ガラパゴス」の真実ではないですかね。 ただ単にグローバル化を求めたってそれだけで済む話じゃない、ってことじゃないですかね。 人類そのものが、「ガラパゴス化」して個性を突出させ、予期しない固体になって別の進化を遂げたほうが、はるかに生き延びる可能性があるのではないですか。
by higatatsuo
| 2010-07-08 05:24
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