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朝5時00分 起床
気温華氏38度、摂氏3℃ 新年のごあいさつで家人が、実家に国際電話、義母、義父、義妹、つぎつぎ、と話していく。おいら、頼むから短時間で済ませてね、と、長電話を気にして、うろうろ。だって、国際電話料金高いんだもの。おいら、「話が長くなるなら、パソコンで、画像見ながら、スカイペでお願い」と、お願いするのだけれど、家人の長話が、どうにもとまらない。 気になるので、あとで何の話だったかと訊ねると、それが面白かった。 義父のはなし。 実家のあるサブディヴィジョンには、まだ家の建たない空き地がいっぱいあって、もう何年も、野原になって放置されている。昨年の夏、やっと、裏に、教会が建ったが、人どおりは、家の裏ばかりだという。 実家の門のあるところは、雑木や草が伸び放題で、死角がいっぱい、こりゃ、防犯上、よくないと、義父は考えたらしい。 実家の前の、道隔てた処は、まだまだ空き地ばかり。この夏、義父が思い切って草刈をはじめたという。防犯上、見通しよく、広々としたい、治安上は、先々まで見通せるようにしたい、ということで。 一軒分、二軒分と草刈をはじめたら、刈ったあとが、寂しい、と義父は思ったらしい。(家人の解説では、父親は田舎もので、百姓の血が騒ぎだしたのだ」という。) 義父は、一軒分、草を刈っては耕し、葉野菜を植え、また、一軒分、畝をおこして、根菜を植えていったという。十軒分くらい、耕して、見通しもよくなったので、こんどはトウモロコシとか、果物の木を植え、バナナなど植えていったら、夜になると、暗闇の中に、人影がうろつくようになったとか。葉野菜の時期には、葉野菜がなくなったり、根菜の時期には、根菜が抜かれていく。この夏のトウモロコシは、たいへん人気があったらしく、ほとんど夜陰に消えていったとか。 義母、いわく、「それでも、お父さんはマイニチ畑にでている」という。もちろん、収穫物は、労働の対価でわが実家にも少々のおすそ分けをもたらしているらしいが、収穫物のほとんどは、あいかわらず夜陰に消えていくばかりという。 義母がいたたまれなくなって、義父に、「なぜ盗まれないように、ちゃんと管理しないの?」と詰問したら、義父、いわく、「土地の所有者に払うべき分を、夜影の神さまに持っていってもらっているんだよ」と。そしたら、義母が、「ドロボウがうろうろして治安がよけい悪くなったんじゃないの?」というと、「いや、いや、誰かが家を建てたらそこに人が住んでいろんな人が、見知らぬ人が通るようになる、彼らと違って、夜影の人は、生活のため感謝しつつ持ち帰っていく。たぶん、彼らは、裏の教会で罪の許しを乞うているだろう、それが防犯になっているんだよ」だと。 で、電話口で、義母、いわく、「土地の持ち主があらわれて耕作はダメとなったら、にわか百姓気分になっているお父さんの血が、興ざめして、一気に歳をとるだろうな」と。 う~ん、どうしたらいい?と家人。土地の持ち主があらわれたらお父さんに、どうしたいか、望みを聞きなさい。その土地が欲しいというのか、どうか。それで、おいら、対応するよ。それまでは、その土地の活用のまま、だまって見守っていようよ、と、おいら。 いくら遊休地とはいっても、持ち主がいるし、相手の姿が見えて、義父も、また、なにか考えるだろう。いまは、黙認耕作地として、所有者に感謝していればいいんじゃない?と。血が騒ぐのは、その土地に霊がいるからだよ。その霊は、だれのものでもない、みんなものさ、と、おいらが呟いても、家人は小首をかしげているけど。信心深い義父だなと思った。
by higatatsuo
| 2011-01-03 05:31
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