朝4時40分起床
ずいぶん味読本の高い山ができています。がし、がし、読んで崩さねば。会社勤めのかたわらの晴耕雨読は、ほんとむつかしいな。<晴勤雨読>とはいきませんね。
会社員の多くは、老後の不安をかかえながら、目の前の仕事に必死に組みついていますので、それ以外のことに時間が取られるのを躊躇うんでしょうね。わがやの爺さん、もうなくなったんですが、彼が言うには、「馬車馬のごとく働いた人生」だったと零ししていました。自分の楽しみのために割く時間がなかったと。
しかし、それでも、わたしは、読書の時間をつくる。一日1ページでも読む。好きな本を自分が選んで、手にする。なぜか。う~ん、金で買えないことするためですね。あっ、思い出した。プロ野球の球団買収問題で、いちやく名をはせたインターネット会社・ダイブドアの堀江社長。まだわかい三十代の人。
彼が、「金で買えないものはない」とインタビューに答えていましたね。札束で人の頬っぺたも叩ける、といっているようにわたしには聞こえましたが、まあ、世の中には、そう考える人も居るンでしょ。金を基準に世界を見る人には、紙幣のもつ交換可能性に展望を見るのかも知れませんが、なんでも交換可能かどうか、疑わしいということだけ申し上げておきましょう。
わたしが「金で買えないことするため」と目標を立てているのは、自分のために割く時間を楽しむためです。馬車馬のごとく働きながら、それに埋没したくもないし、そのことで得られる金銭に対し過信しないということですね。生きていくのに最小限の収入があれば、あとはできるだけ自分や家族のために時間を空けたい。・・・そういうのが多くのサラリーマンの儚い理想なのではないかな。ささやかな夢のような理想的な願いの中に未来があるのではないかな。むかしふうに言いかえると、それはプチブル的生き方と批判されそうですが、革命的生き方というのが、世界をどれだけ違った目で眺められるかという人間の政治的希望の反映に他ならないからだ。
その視点の、確立と発見と共有化が、多くの人々に、くもりなきまなざしとして、受け入れられるのが重要ではないかな。金では買えないものが、あるという希望も、捨てちゃダメなんでしょう。・・・・というわけで、がしがし読み、がしがし食っています。