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きのう一日中、インタネットでボストン・マラソン・BumbingのCBS放送を見ていたが、いろいろ市民インタビューや警察記者会見などみていて、ふと、おもったことは、なぜ、19歳の少年だろうか、なぜ、その兄なのだろうか、兄弟の動機について、疑問の矢が頭の中に飛んだ。
記者の質問も、これに集中していたが、会見に立つ警察首脳陣も、わからない、知らない、の連続だった。インタビューには高校生のころの同級生が出ていたり、近所の住人が出ていたり、いろいろ人間像を模索して報道していた。ただ一つ、私が感じた、たしかなことはかれらが「移民」だということ。父親とアメリカに渡った息子と、その二年後に、渡米した息子、ふたりとも戦争難民ということだった。
インターネット放送では、さかんに「テロ」ということばが出てきていたが、どうも、こじつけの感じがした。いわく、イスラム教にのめりこんでいたとか、チェチェンで信仰を深めたとか、そういうたぐいの報道だったが、なぜか、「移民」者の問題として指摘する報道はなかった。アメリカは多くの国から多くの移民者をうけいれている国である。移民の兄弟がボストン市民マラソンを狙ったところに、そして殺傷力を増すために鉄金属をいれていたところを見ると、かれらの憎悪は、あきらかに市民に向けられていたのではないかと、おいら的には、ふっと思ったのである。
なぜ、暮らしの中の、生活レベルの憎悪なのか。
犯人たちは、戦争難民ということなので、かれらのチェチェンにおける迫害となんらかの精神的な共通点が、移民後のアメリカで見たのではないだろうか。
ふっと、そんな疑問が湧いてくる。
しかし、こんな記事もある。
「インターファクス通信によると、チェチェン共和国のカディロフ首長は19日、サイト上に「容疑者は米国で育っており、犯行の根源は米国で探さなければならない」と書き込み、チェチェンと米国でのテロは無関係と強調した。
犯行の動機は、こんごの捜査をまたなくてはならないが、この指摘に、おいら的には注目する。「犯行の根源」は、移民社会で起きていることと無縁ではないと思うからである。じっさいアメリカの移民社会で、なにが起きているか。簡単にいうとビジネス界におけるロシア系ユダヤ人の成功であろうか。少年たちにアメリカンドリームの夢見はなかったのかもしれないなあ。