朝5時00起床
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なだいなださんが亡くなったそうだ。闘病生活しながら、いろいろ発信したなださん、「打てば響く」と。コラムで書き続けていた。(www5.ocn.ne.jp/~nadashig/page008.html)
3年前、政権交代にむけてバーチャル政党「老人党」を立ち上げ、高齢者に元気をもたらし政権交代を後押した。
そして民主党政権が誕生した
インタネットをふるに活用した作家だった。
「ちょぼちょぼ」は、なださんにお会いしたことはないけれど、そのお名前は森礼子さん、佐藤愛子さんの名前と共によく耳にしていた。
「文芸首都」で、なださんらと共に、首都合評をしていた在日作家の金泰生さんである。かれの勧めでなだ作品を読むよう、強く進められて以来の読者なので、もうかれこれ三十年来の読者になるのだろうか。
林浩ニさんのまとめられた金泰生さんの年表によると、「なだ・いなだの小説「しおれし花飾りのごとく」に」金さんらしいモデルの人が登場すると記載されている。
うかつにも見逃している短編なので、なだいなださんの追悼のつもりで、この初期作品を探し出して読んでみようと思う。精神科医であったなださんですが、「がん」の告知を受けてからのエッセーは、つとに単刀直入であった、その気遣いは、家族だけでなく、後学の精神科医たちへ、そしてバーチャル政党に参加した多くの庶民にたいして遺言のかたちで残している。「賢者の国」たれ、という最後のエッセイの記述は、やはり心に響く、この国の為政者と国民に対する遺言であろう。なだいなだというスペイン語のペンネームの意味は、「無」の「無」なのだが、あいだに「有」があり現世に<生存する>という含蓄があったことをいまさらながら知る。