朝4時40分起床
きのうは出てなかった作業船が、いっぱい東京湾に出ています。貨物船の航行もたくさん。浦賀水道は、渋滞中って感じですね。雲とモヤが一体となって判然としない景色の中で太陽が出ています。気温は華氏43度、6℃。春の陽気で、ら、ら、らの気分ですが、またまた、今朝のテレビニュース見て、思わず、この国の痛々しさが・・・。
ひとつには、コクドと西武鉄道と、堤氏。
古い日本的同族経営のように見えて実はそれが、反国民国家的豪族首領経営にほかならなかったということ。富と権力を集中するために、税金逃れの違法も、市場目くらまし忍法も平気で共同謀議的につかうということ。
もうひとつは、フジ参詣グループの、やはり反国民国家的排外自己中毒症経営が見えていること。これを自民党政治家が、わあ、わあ、後押ししているということ。実はこれはフジ参詣グループが持っている反時代的性質から来る一国一城自民党的経営の古い排外主義がここからは見て取れますね。これも共同謀議的に行う、反自由市場の囲い込みではありませんかね。ペリーが開国をせまった江戸幕府の鎖国政策のような自己防御みたいな愚ですね。
こういう資本の囲い込みによる排外が可能ならば資本主義というのは、すごく有限な制度のように見えてきます。欲望の無限に根ざした市場原理にたいして、はてな、日本的政策が、どこまで世界に通用するのでしょうか。きのうの会見を見て、あれ?と思ったことは、さかんにマスコミの公共性とか、企業価値とか、市場を動かしている(投資行為の)目に見えない価値について、これを守るんだ式のことが大義名分となって各社代表から話されていました。
そういう大義名分によってニッポン放送株の増資を行うといっていましたが、これって既存の株主の持っている<株券>の価値がさがるということですよね。株主に了解なくこういう処置にでるということは、市場制度のいっぽうの破壊行為ではないのかな。ダイブドアも、制度の網目をかいくぐった行為ではあろうが、フジ参詣グループの会見は、独占行為ではないかと直感しました。まあ、どっちにしても欲望の原理に基づいた行為なのに、公共性とか、企業価値とか、幻想に還元してしまうところが面白いですね。
ダイブドアの堀江さんのいうところの、「既存の新聞のあり方やテレビのあり方を殺す」という認識の仕方は、考え方の真っ向からの対立であると同時に、いっぽうは第三の権力への幻想を粛々と持ち、他方は、権力のくびきから解放されたメデイアというフジ参詣グループの持つ大衆迎合に魅力を感じているのである。