資料引用:ニュース
見出し:単純ミス
58万戸の停電、きょう午後、千代田区など10の区で停電、電源供給システムを切り替えて午後4時ごろには復旧したという。
発生場所は、埼玉県新座市の地下変電所から池袋の地下変電所までの間。つまり、送電の電力主要系統線で起きた事故だ。ニュースを見ると、黒煙があがって、火災が発生している。
東京電力は、遮断器などにつかっている油が、ケーブルに延焼したものという。つまりアークを消去させる油に火がついたようだ。
さいきんの大規模停電の事例としては、イタリアで起きた停電がある。2003年のことだ。あのときは、たしか位相差の発生から周波数の低下をまねいて、連鎖遮断が起きてイタリア全土が停電したのではなかったか。
ヨーロッパでは国を超えて電力がいきかうので、そういう事故が起きても想定内である。イタリアには、フランス、オーストリア、スイスなどから電力が供給されていて、送電線が樹木と接触して事故に至ったのだった。
しかし、このたびのにぽんの事故には、そういう問題はない。架空送電でなく地中変電所から地中変電所とのあいだの事故だから、自然はあまりかかわらない。
事故を起こした、ああいう、送電線も、さいきんは保護リレーシステムがしっかりしているのであらゆる対策が採られている。
すると、考えられるのは油の劣化だ、つまりメンテナンスの手抜き、それしか考えられない。
技術的な事故の発生でなく、単純な、人為的なミス、それが大都会の停電に繋がったということだろう。しかし、ここにはミスを助長したもう一つの大事な原因があると見る。簡単にいうと単純ミスの重なりだ。それが表に現れてくると電気の独占企業が成り立たなくなってくる。原発事故で明らかになったように地域独占の電力供給政策が疲弊し始めているのだろうと思う。ニポンの電力体制は、いまや転換期に直面していると見る。
さて、また、事故の責任を問うことは原発事故と同じように、問われることはないだろう、そういう無責任体制の電力政策の体制が疲弊しているというのだ。
絶縁が、破壊するのは、古いケーブルということもあるが、火が黒煙と戸ともに出るのは電圧が高くなったってこと。ケーブルの油紙だけの劣化では水の中火は出ない、だな。
地中送電線路は水の中だっていうし。
ttp://www.asahi.com/articles/ASJBF3DJSJBFUTIL00M.html
35年間ケーブル交換せず、だって。