朝5時00起床
気温華氏60度、15℃、湿気のない超爽やかな涼しい、朝ですね。海辺にいて<高原>のような避暑地感覚を味わっています。変な気候表現ですね。
夕べは、文学における身振り言語について、読みました。「転換の書 メ・ティ」には、「ことばを行動の道具とみなし、ひとが自分と話すときには、他者とも話しているのだということ」、そんなことが書かれてありました。
日本の国語を振り返ると、明治期まで、けっして民衆に口にされることのない漢語や文語のひびきで様式化されて語られていた言語と、もうひとつは日常的なしゃべり言葉が模擬されて様式化されていない戯作ことばがありましたけれど、明治に入って中期ころになりますと口語文体というのが作られます。メ・ティ氏は、こうした様式化された言語を「文章の中に人間の身振りの表現が透けて見える」そういう語り方に革新したと詩人キン・イエー(ブレヒト)氏をほめていますが、日本ではそれとおなじことが二葉亭四迷の登場で起こったということでしょうか。日本の近代文学はその後、この口語文体を導入することで新しい書き言葉の文章を様式化していくわけですが、その際、その文章の基礎に、書き手の姿勢や品位や道徳や気品といった、そういう評価を持ち込みました。明治中期以降の新しい口語文体は、<文はひとなり>ということで、他者性を排除したまま様式化されていくのですが、その辺のところがメ・ティ氏と分かれていくところです。そのため、ふたたび大正期には、戯作文のもつ、比喩やおどけなど、文章自体の自立性が取りざたされていきます。文章の自立性は、語られることばの<他者>によって担保される。つづき
夕べは、仕事おわって東京まで行きました。日付変わっての朝帰りです、トンボ帰りの強行軍は老骨にしみますね。とっほほほ。