朝5時00分起床
気温華氏72度、摂氏22度、小雨、夕べ衛星放送のテレビを見ていましたら、フィリピンのアロヨ大統領が、顔面蒼白、茫然自失した、うつろな表情で画面に映っていましたね。先の選挙の不正を国民にあやまる、テレビ会見だったようです。この一連の騒動にいたるまでは大統領の身内の賭博関連ワイロ事件が発覚したり、選挙不正の告発があったり、いろんな疑惑が噴出していました。ここにきてアロヨ大統領みずから選挙期間中に、選挙管理責任者に電話したことを認めたようです。フィリピンの政情不安の状況が報じられていましたね。
また、テレビでは、天皇ご夫妻がサイパン島を慰霊訪問されているニュースが連日続いていますね。それと同時に絶壁から飛び降り自決する「バンザイクリフ」の映像がくりかえし流されています。国内では、自民党によって憲法改正にむけた国民投票の準備を、政治日程に乗せようと動いています。天皇と憲法改正が自民党の大きな政治課題に膨らんでいることがわかる動きですね。産業界のうごきがまだ見えていないのは、この政治日程が達成されてから前面に出てくるのでしょう。そのときは軍需産業の顔で経済の表舞台に躍り出てくる感じです。
それを支えるのが、 いま小泉内閣で行なわれている行政改革や構造改革でしょうね。この改革の目標が<小さな政府>ですから、これが何を意味するかは、これまでの一連の改革を見れば一目瞭然です。国鉄の民営化、これによる国労の解体、郵政事業の民営化、これによる全逓の解体、三公社五現業の民営化、教育改革、これによる日教組の非力化・・・・つまり、官僚機構の上位下達をスムーズにすることなんですね。小泉首相の参議院廃止論も、政治における議論の簡素化なのでしょう。労働者とサラリーマンの分離、ニートと失業率との分離、この状況は、ドイツにおいてナチス党が民主主義によって選ばれてきた過程の状況とよく似ていると思うのだが、どうなんでしょうか。民主主義のあやうさ、それが民族自決に侵食されつつあると思うのは制度の弱さからくるのかもしれません。