朝5時10分起床
霧が出ていますね。東京湾も、街中も、蒸し蒸しするような湿気で、モヤっています。視界不良ですね。きのうは郵政6法案が参議院で否決され、小泉首相は、そく衆議院を解散しましたね。なぜ、衆議院が解散なのか、その理由を子どもにも理解できるように説明できますか。筋としては衆議院で可決、参議院で否決なら、差し戻し審議でしょ。そこで再び3分の2がとれず否決なら憲法7条によって内閣総理大臣は、衆議院を「解散」できるわけです。
差し戻し審議もせずに強権「解散」では、こどもの目からしたら<不信>そのものであり、理解のいかないことではないか。大人のむつかしい論理が、こどもの理解する方途を阻んでいるとしかいえませんね。ファシズムは、民主主義のシステムから出てくるわけですが、こういうふうに手続きを自己の都合のいいように利用しながら、<強権>的に大きくなるんでしょうね。靖国神社の参拝問題も、憲法改正も、この強権指導者をさらに独裁化する方途なのでしょう。こどもたちを再び戦場へと駆り出すための・・・。
今回の解散劇を、きのうはずっとテレビで見ていたわけですが、自民党の政治ゲームから脱して、それに独裁的な色合いをおびている様相を感じました。与党の内部分裂は深いもののようです。選挙後の、公明党と小泉新自民党には、なぜか、戦前の国柱会の姿を見てしまいます。グローバル化していく社会の変化に、いちはやく構造改革して経済のその原動力である自由な競争原理に対応しようということのようですが、それは宮沢賢治が、やはり、いちはやく西洋科学の理念を吸収して表現活動を行なった時期とよく似ています。その時期は、日蓮の社会変革をめざした国柱会があと押して軍部が大きく戦争できる国に傾いていきました。小泉さんのガリレオ・ガリレーに似せた改革宣言は、わたしには<立正安国論>の提唱と聞こえました。