朝5時00分起床
気温華氏70度、摂氏21℃、しのぎやすい朝ですが、朝陽の上昇とともに蒸し暑さが残っていますね。昨日の衆議院議員選挙、自民党の圧勝ですね。郵政賛成票というよりも、民主党への批判票が自民へ流れたというべきか、都市部の浮動票の気かわりというべきか。
浮動票の掌握失敗ですね。野党第一党の。
もうひとつは、寄らば大樹の陰、長いものには巻かれろの体質が如実にでましたね。 小泉首相の「自民党の支持基盤を崩してでも」とか、「自民党ぶっ潰す」とか、単純明快なスローガンも、逆説的に働いて、自民党員の<壊されたらこまる>という心理をうまくついたようです。そこへ中央から地方有力党員への恫喝もどきの説得工作が功をそうしたようです。いいかえると、つまり旧来の自民党体質をうまく引き出した手腕の結果ですね。
テーマを分かりやすく絞って、単純明快なスローガンで、旧来の組織を鞭と飴で引き締めながら、大都会ではニュー旋風の風に似せて竜巻を巻き起こす。それを戦略・宣伝的に行なって大成功したようです。電通とか、博報堂とか、大手広告メーカーの従来の手法を超えていますね。
なによりも2年前、小泉さんが登場したときの風を再現したのはスゴイ。あの<改革イメージ>の新鮮さを、当時の写真とフィルムをつかって繰り返しメディアに流していました。それが、とても印象的でした。
このメディア戦略の活用の方法は、すごく洗練されていますね、アメリカ的といいますか。たぶん、有力なスタッフを世界から集めたんでしょうね。自民党が変わったのは、この謀略戦略がうまくなったことだけかもしれません。日本の保守メディアも、唖然、としているところでしょう。(たぶん)。
・・・この流れ、思い出すところがあります。90年代前半、アメリカから具体的に市場開放を求める要求がいちいち出され、それに対し、守旧派がなぜ、そこまで具体的な情報がアメリカに流れているのか、さかんに保守系マスコミを賑わしたことがあります。当時、日本的な閉鎖性をこじ開けるような具体的な要求を通して対米外交が動いていました。その総決算が今回の郵政民営化のような気がしますね。橋本元大臣の引退はあのときの抗争に破れたことの象徴かもしれません。今回の郵政民営化による340兆もの大金は、アメリカ国債を大量に持つ日本との力関係を担保するものかもしれません。