朝5時00分 起床
悪者探しに終始すると、マンション業界がつぶれる。自民党武部幹事長の公演での発言です。これを聞いた会場にいた人たちは、何の疑問も持たない支持者ばかりだったのだろうか。
今朝の気温華氏43度、6℃。
発言者の武部自民党幹事長、この人は、小泉首相の「偉大なるイエスマン」を自認する政治家で、農林大臣のときは、BSE問題で、牛肉を食べて<アメリカ牛の安全性>を強調しました。この人の発言を、ならべてみますと、今日の政治家の<目線>が、どこにあるか、よく分かりますね。
国民に目線があるのではなく、<業界>に目が向いています。国内消費者に目線があるのではなく、海外の<牛肉輸出国>の目線に、加担しています。こういう人が<権力>の場についています。日本国の政治が、すでに国民のことから離れて、政治献金を見返りとする<業界>の立場にたって擁護するという権益者に成り下がっています。構造強度の足りない、資産価値のないマンションを売り、BSEの不安の拭えない牛肉を消費者に供給し、それを購入させる。そのカタを持つ政治家なんですね。
そんな政治家の能弁な演説を講演会できいていた人々は、自分は、そういう粗悪不良品の購入消費者ではないということなのだろうか。むかしは、この粗悪不良品が生産されるメカニズムに目を向けて、このさい<腐れた膿み>は全部吐き出そうと考えたものですが。
日本人は、ものの考え方そのものが地に落ちたのでしょうか。これじゃ、未来に向かって、どんどん後進している国ですよね。「ちょぼちょぼ人間」は、ほかの分野でも、これと似た場面を見ましたよ。あるテレビ番組での話。
憲法九条の議論をしているとき、自民党の憲法改正委員会のメンバーで国際政治家・枡添(?)タレント議員が、現実との不整合性をつうじて憲法改正の議論をしてこなかったのは、<知的退廃である>と、共産党議員を指弾していました。それで、くだんの共産党議員、「いま、なんていったの?」 と聞き返し、東大教員出身の元国際政治家、いわく、<知的退廃>と繰り返しました。
さあ、どっちが<知的退廃>なのか。・・・理念のない政治家に、繰り返し、そう言わしめた共産党議員は、エライ。投げた悪罵が、みごと鏡となって<桝添議員>をテレビに映し出していました。改正することの議論が悪いのではない、<憲法擁護>をテーゼとする政党の議員に、整合性を図るための議論に参加しないのは<知的退廃>と言ったのでした。改憲論議で、すでに<護憲>を主張している人に、整合性を図るための改憲スケジュールに乗らないのは<知的退廃>といったのである。。(たぶん、言ってから、あっ、と思ったかも)日本の政治家の知的堕落は、止めようもありませんね。