朝5時00分 起床
気温華氏55度、12℃、くもり、ちょっと肌サム。昨日のゆうがた4時ごろから東京湾は、きりが立ちこめましたね。職場のまえの海から、けむりモコモコ、たなびいて行くようすが幻想的で感嘆し、デジカメで、パチリ、パチリ、にわかカメラマンのごとく、芸術写真を狙ってしまいました。それがこれです。
たった2時間ばかりの自然怪奇現象でしたが、押し寄せてくる霧とともに海の匂いが、ツーンと鼻を強く刺激しました。深呼吸すると、胸のおくまで海を取り込んだ気がしました。
さて、沖縄の稲嶺知事が、普天間基地移転問題で額賀長官と会見し、その後、小泉首相と面会しましたね。基地の移転問題、政府案で合意、というマスコミのダイダイ報道、キャンペーンでしたね。だって、稲嶺沖縄県知事、会見前、とりあえず普天間周辺の危険な状態を回避するためへリポートを先にキャンプ・シュワブへ移転せよ、それを沖縄案として提示する、といっていましたもんね。
合意に至った文書では、知事が意図する基地の危険、その回避が優先だとする、その懸案をも含んで政府案にそって移転計画を進めましょうということのようですね。それで防衛庁としては、稲嶺県知事が政府移転計画に全面的に同意したと受け取って発表したわけです。
ところが県知事の受け取り方は、普天間基地周辺の危険回避処置の先行に合意したのであって、日米で合意したキャンプ・シュワブ沿岸案に同意したわけじゃない、といっています。これは、どうしたことでしょうか。
インタビューでは、どうも双方の認識に違いがあるように認められます。
報道だけから見ると、政府の移転沿岸案が先にあって、その遂行のために現行の基地周辺の危険除去につとめましょうという内容になっています。つまり、大きな目標で一致したのだから、小異は含みこみましょう、という報道ナンですね。
さきに総論賛成を取り付け、あとは、粛々と実務を遂行するだけ。そういう感じです。
これですと、 何を言っても、文書で合意したでしょ。と、まあ、こういうことになります。沖縄県民の願いが何なのか、ほとんど何も反映されていない、総論だけのようです。県民の願いと、知事の基本姿勢であった沿岸案への反対は、総論に飲み込まれてしまったようなニュース報道でした。これは政府のキャンペーンなのでしょうかね。それとも伊波晋猷などが指摘する<長いものには巻かれろ>という無意識がなした合意なのでしょうか。