朝5時00分 起床
気温華氏70度、21℃、濃霧。街中も、東京湾も、山も、すべてきりの中。視界500メートルくらいかな。曇り。いまにも空が泣き出しそうな、そんな感じ。来週の小泉さんのアメリカ訪問を前に、狂牛肉輸入に踏み切りましたね。アメリカ側の農務省長官のコメントが面白い。
「たとえ背骨が混入していたとしても、輸入を停止しないように」だと。アメリカの知的レベルを疑う前に、ジョークのレベルの高さをほめましょう。副大統領が、いのししと間違えて鉄砲で人を打つくらい平気ですからね。<いやー、悪い悪い、君が、いのししにそっくりだったもんだから、つい狙っちゃったよ。ジョーク、ジョーク>
ジョークを超えちゃっているジョークで、<ニポンのみなしゃん、いやー、ワルイ、ワルイ、ついうっかり入れちゃったよ。>てな、もんでしょうね。とても理性のあるジョークとは思えないレベルです。
繰り返しますが、アメリカ人の<知的レベル>を疑ってはいけません。ないものねだりしてはいけませんよ。小泉首相とおなじように単純化して付き合いましょう。防御方法は<食べなければいいだけです>(笑い)。
小泉首相の手土産になった、アメリカ牛輸入再開は、つまり、食べない、買わない、臭いジョークで、曖昧模糊とした決着、ですね。そもそも、品質と安全は、金持ちのもの、というのがアメリカ的な考え方ですからね。向上させるものでなく、買うもの、なんですね。さいきんのエレベータ問題でもそうでしょ。安全と良品質の<もの>(製品)をつくり、それを売って<信用>の向上に資するのではなく、メンテが悪い、製品にミスはない、そういう他責に転化する<売り逃げ屋>なんですよね。ニポンの伝統的な職人の世界からは、考えられないことですよ。
アメリカの鶏肉、ブロイラーの生産現場のレポート見たことありますか。毛が抜け、赤膚が出て病気のようにぐったりした瀕死の状態で、大量に飼われているんです。健康的なニワトリを食いたいならそれなりに特別飼育するから金を出せ、でなければ大量生産でつくったトリを食えってなもんです。
ありゃ、りゃ、変なはなしになってきちゃったな、ジョークと悪夢は、紙一重
っていうのが、アメリカン・インテリジェンスなのだろう。