朝5時00分 起床
気温華氏48度、8℃、沖縄の県知事選挙、自公すいせんの仲井真弘多氏の当選のようですね。347,303 票、対 糸数 慶子 309,985票、有権者総数108万人とみて66%くらいの投票行動でしょうかね。ちょっと少ないですね。ところが候補者の主張をよくよく聞いていますと、仲井真氏と糸数氏の主張に大差がない。仲井真氏は、基本的に普天間基地の県内移転を容認したものの移転先でのV字型滑走路案には、白紙撤回を求めていますし、出来れば基地の新設は県外でやってくれ、というのが本音。
糸数氏は、その普天間基地の県外移転を正面から主張して選挙を戦ったわけですから、こと米軍基地問題については、県民の66%が<あらたな基地建設に反対>というわけです。防衛上の問題でなく、ニポン国にある米軍基地の70%が集中するオキナワに、さらに基地を建設して縮小しないのは、公平さが欠けるというのが地元保革の主張なんですね。
国の防衛は、国民みんなが、地域偏りなく平等に負担しなければならない。
このためオキナワの基地を縮小して、あらたに防衛上必要な基地があるならば、県外で作ってくれというのが66%の沖縄県民の総意ということです。オキナワには、基地に依存しない自立した県経済つくりという大きな目標があります。現状は、基地経済そのものに依存する比率よりも、基地をめぐる交付金や周辺整備費など、政府から投入される予算への依存率が高い。そのため沖縄振興10年計画という自立経済の基盤つくりを策定して振興策を行なっています。
今回の選挙では、この振興10年計画を中途に破棄して、基地建設の進捗を見ながら振興予算をつけるという連動型に閣議決定しました。
つまり、沖縄に基地をつくるその進捗にあわせて振興政策のお金を投入しましょう、ということです。全国民が平等に負担するべき防衛基地を県外に移転できないから、沖縄に集中させて、しかもその進捗具合に応じて振興策の補助金をつけるという対応です。県民の意思を無視した金に物言わしたチカラづくのわざですね。むしろ国民の防衛意識を沖縄に押しつけ代替させて責任を果たしたと安心している構図ですかね。
自民公明すいせんの仲井真氏が当選したからといって、自民党の差別的なやりかたを受け入れたわけではないということ、そのあらわれの66%、苦渋の66%だということが今回の選挙結果だろうと思いますね。浮かれ騒ぐ自民党本部の<沖縄で勝てた>というおごりが、見ものですが、今回の選挙には、もう一人、沖縄独立党から立候補した候補者がいたことが示すように<沖縄独立論>が政治の場に出てくる萌芽は、常にあるということです。