朝5時00分 起床
気温華氏51度、11℃、前線の流れる雲の多い夜明けでしたが、雲に反射する朝焼けのオレンジが鮮やかでしたね。大型の自動車運搬船が、いくつも近くを航行していました。近くに追浜日産、トヨタ関東自動車、ホンダなどがありますので、運搬船は多いですね。まあ、でかい、しかし、きょうは、その船を眺めながら、ちょっと、憂鬱な感じでした。
というのは、イザナギ景気をこえる好況と、マスコミで報道されたり、政府要人も、景気いい、と吹聴していますが、庶民の実感としては、そうかな、どこが景気いいのだろうか、と首を傾げたくなりますね。じっさい、TOYOTA自動車の営業利益10兆円の史上最高売り上げだそうですが、まあ、輸出産業の好調さには、裏がある。円安誘導で、為替差益、バカ儲けってヤツ。
今朝の韓国の新聞読むと、ニポンの円安いつまでつづく、とありましたね。
アメリカの連邦議会でも、ニポン政府の為替介入が議題に上るようです。じっさいには、ここ2年ほどは政府の為替介入はないそうですが、どういうわけか円安が続いている。郵政改革で外国へ流れた郵便貯金などがめぐりめぐっているのだろうか。まあ、シロートの分からないことは憶測に過ぎないからゲスの勘ぐりですけど。事実としては、庶民には実感のない、輸出産業の好調さが日本経済を押し上げているようです。
しかし、この景気の先行きにも、不安が見え始めていますね。アメリカ大統領の通商交渉専決権が、もうすぐ切れるようです。アメリカ連邦議会は、共和党から民主党に変わりましたから、ひきつづきブッシュ大統領に、この交渉権を委託するかどうか不透明です。アメリカ三台自動車メーカーは、軒並みニポン車に押されて売り上げ不振ですし、民主党議会といっしょになって、この貿易不均衡を槍玉に挙げる可能性が出ているそうです。
自動車をスケープゴートに、日米の貿易不均衡の摩擦がふたたび再燃する可能性が出ている。じっさいには、すでに自動車の現地生産化が進んでいるので、あくまでもスケープゴーとで象徴的な問題、本質は、円安たたき、という外交問題なんだろうと思います。
庶民には、実感のない景気回復ですから国内的には、とうぜん消費が伸びないので、いつまでも庶民の先行き不安は解消しないのが現実ではないでしょうかね。儲けているところからしか税の増収は見込めないのに、国民に、広く薄くという税は単なる増税の負担を強いるだけにすぎないと思うよ。