朝5時00分 起床
気温華氏73度、23℃、蒸し蒸し、ゆうべエアコンが入りましたね。今朝は、昨日に続いて朝霧、やっぱ蒸し蒸し。霧というより、濃いモヤですかね。東京湾は、視界2kmくらい、かな。
大型のコンテナ船や貨物船が、モヤの中をうっすらと航行しています。
まるで幽霊船ですね。霧の中にあらわれる大きな船、そんなこと、かってに想像していましたら、ふっと、あれ、きょうは金子光晴の没日でないか、と思い出しました。(脈絡がないところが面白いですね。笑い)
<脈絡がない>とは、脳科学的には、どーいう現象でしょ。
ま、いいか。・・・たしか、金子光晴は、1975年ごろ亡くなったんじゃないかなあ。ああ、思い出しちゃったよ、「絶望の精神史」。絶望しないニポン人の由来を説き明かした本でしたね。絶望から何も学ばないから、最近は、明治のころにはやった<ひげ>のようなニポン人論がまかり通っていますね。「国家の品格」とか、品格ひげは、ベストセラーのようです。<ひげ>は、明治天皇のひげであり、政治家のひげであり、役人ひげであり、経営者のひげであり、親父のひげ、で、さえある。
従軍慰安婦の問題にしても、アメリカの新聞で事実に反するという広告を出したり、文部科学省は、歴史教科書から、集団自決の軍命令の証拠が見つからないから<削除せよ>、とか指導したり、南京虐殺は、つくられた虚構であるとか、顔に修正<ひげ>をたくわえたロジックが声高に聞こえてくるような昨今です。時代の雰囲気ですね。
この雰囲気は、やっぱ、金子光晴が抽出した明治とか大正とか、そんな雰囲気です。
このごろは、<絶望しなかったニポン人>が、またぞろ、ぞくぞく、あからさまな抗議という名の圧力をかけたり、議論も尽くさず、法案強行採決したり、いろいろ出ていますね。
今夜は、金子光晴にたちかえって読書の夜としよう。絶望しない人々は、歴史にまず手つけるのだろう。