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朝6時30分 起床
朝早くからセミが鳴いて蒸し暑い。ふと、本棚を見ると永山則夫の「死刑確定直前獄中日記」というのがあるので、手にとり、ぱらぱらめくると、1997年8月1日の執行だったんですね。ふ~。思い出しました。 もう10年まえですか。 当時、諏訪湖のほとりの合宿所で、死刑執行のニュースを聞き、驚きましたね。ちょうど多発する少年犯罪に対して少年法の改定がとりざたされた時期でもあり、ほとんど見せしめのように刑の執行が行われたという印象が残っています。 低年齢化する少年犯罪。少年であっても、こうなるぞ、といった衝撃がありましたね。10年前のこと、すっかり忘れていたのですが、今朝、ふと、目に付いた本で思い出してしまいました。それにしても、なぜ、最後の日記が、本棚にあったか。 もう、その由来もすっかり忘れてしまっていました。読んだ記憶がないので、購入してそのまま積む読本に埋もれて隠れてしまったのでしょう。ぱらぱら、めくると、オヤ、黄色のマーカーがある。6ページ、16行目<小説は、本来読者のものです>と、そこに。 思い出した。そういえば獄中から永山則夫が文芸家協会に入会するだの、入会拒否されたのと、ニュースが流れた時期でしたね。思い出した。マーカーペンを入れたそこまで読んですっかり興ざめして<読書>を中断したのだったよ。 なんで興ざめしたかというと、「ちょぼちょぼ」は、永山則夫の本はすべて読んで来ていて、その読書の中で、ひとつだけ気にかかっていることがあったんですね。それは被害者への永山則夫の想像力が欠けていることでした。 反省とかそういものでなく、加害者としての自分が前面に出て立っているだけで、被害者の命にその目が向いてなかった、という一点です。だから、<小説は、本来読者のものです>という一文が出てきたとき、そこで急遽、読書中断の<留保>があったのだろうと思います。 そ、そ、そうか、10年間の中断だったのですね。今日は、ひきつづきこれの読書としましょうか。「異水」が文芸夏季号に掲載されて小説家<永山則夫>の喜びが絶頂に達した時期の日記なんですね。日記の内容は喜びと希望に満ちています。ところが、あれれれ、です。 「ちょぼちょぼ」のまーかーは、135ページ、4月17日にも色塗りしてありますね。 う~ん、読んだ記憶がない。 だって、その日は、<判決日>ですよ。上告棄却の。 この日を境に普通なら読書の記憶が鮮明に残るはずですが、ない、ない、ない。25日に「判決訂正申立書」を最高裁へ出す。その後、下獄ということばが頻繁に出てくる。9日棄却。14日下獄で、日記は終わっている。その後は、たしか「華」という作品があったな。日記がなぜ14日で終わっているか、その後がわからないので「文章学ノート」の15日以降を読み、遺稿集日本をめくり、文芸別冊永山特集をめくって、証言を読んでみたら、どうやら身元引受人をめぐる空白があってそのわずかな期間に死刑執行となったようですね。 死して印税を貧しい子供たちのために基金として残した、ん、ですね。ま、きょうは、いろいろ調べる中で気がついたんですが、この1997年の夏は、大きな少年犯罪があり、弁護人抜きで裁判継続できる法案の検討があり、少年法の改正議論があり、世の中が衝撃をうけていたんですね。それにしても死刑囚からは被害者遺族あてにお詫びの手紙も出せない日本の刑務所システム。
by higatatsuo
| 2007-08-05 10:27
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