朝5時00分 起床
気温華氏54度、摂氏12℃、晩秋、っつうーんですか。くり、みかん、さつまいも、柿、キノコ、さんま、だいこん、ことしはよく食べました。さつまいもは、幼稚園のめいっこが掘ってきたもので、まだ、ちょっとのこっているので、イモの炊き込みごはんを予定。枝豆も、よく茹でましたね。こちらは夏の旬かな。群馬産、山形産、秋田産と、それぞれ香りがよく家人が、せっせと食べていました。ぬきんでて、香ばしいのは秋田産でした。
やっぱ農業は、サイエンスですね。
むかしの水のみ百姓とは、わけが違う。アメリカみたいに穀物の遺伝子組み換えだとか、そんなサイエンスもあるかもしれませんが、それは大量生産、大量消費が目的だから、いわば、農業の工業化ですね。「命を食べる」というドキュメント映画がありましたが、あれ見ていると、ほんと、工場生産って感じ。品種改良、抗菌、なども遺伝子改良の世界。
いっぽうで、農薬、殺菌剤の大量投与などもあって、けっこう農業全体が複雑になっています。大規模農業の複雑さ。アメリカみたいに、巨大な田舎なら、そういう大規模な農業が出来ますが、自然というのはよくできたもので、作物を特化して大規模経営にしてしまうと、かならず弊害が出るそうですね。たとえば、りんご農園ですが、地平線のかなたまで行ってもりんご畑という単一作物農園の場合、果実の受粉にミツバチが必要なのですが、そのミツバチ、りんごの花ばかりで飽きてしまうのか嫌気がさすのか、集団逃亡してしまうそうです。
それで、りんご農園がこまっているとか。ミツバチは、いろんな種類の花の蜜があって子孫が増やせるようで、単一花粉では、自らの生存にかかわってしまう、そういうところで逃げ出すといいますから、それもわかる。
大規模の単一作物栽培では、根っこの他感作用というのもあって、他の植物が駆逐されてしまうというのもあるようです。
自然と共生するサイエンス、それでいて将来の人口100億人を養わねばならない、大きな課題が、農業の命題で、古いけど新鮮な分野ではありますね。たぶん、キューバみたいに、庭先有機農園が、これからはますます増えていくのだろう。田んぼの保水力は、米の収穫以上の恵みをもたらしていたのかもしれませんし、生態系のかなめなのでしょう。
ということで、今朝は、何を考えたかといいますと、農業はそのむかし、天気に左右されるバクチ的なところがありましたけど、いまはその気象予報もかなり精度を高めています。農業は、金融工学などというインチキ思考ではないということ、シカゴ学派に毒された経済観念から、そろそろ開放されて農業サイエンスとして、それなりに成長しつつあること、お勉強しようと思います。(笑い)