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満月を見ながら思いついたことを調べてみようと、今朝は、JETOROのホームページをみた。2010年度世界貿易投資額レポートがタイミングよく公表されていて、ああ、やっぱり、と直感が動いたね。(「満月に、シロートは化かされる」の続きです。)
「世界のFTAは、10年6月現在で187件が発効済みだ。特に、日本企業が幅広く事業展開しているアジア大洋州では、10年1月から主要なFTAで無税化が大きく進展し、ASEAN+1のFTA(ASEANと日本、中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、インド間のFTA)がすべて発効した。アジア大洋州ではFTAの本格運用時代を迎えているといえる。」
と。つまり、ニポンの円高は、海外投資の側面から見ると、じっさいは追い風なのだよ。だって<点>で進出して<面>で広がっていく環境が、アジア大洋州に構築されていってるじゃん。この傾向はここ10年も続いてきたわけで<点>展開は、円高で投資資金豊富、<面>はFTAで、ドル展開でしょ。
JETORO報告では、海外進出のニポン企業の、営業利益にしめる収益の割合は43.5%で、この面展開から得られているという。つうことは、ある意味、ニポン経済は、円高に対し、大きく体力がついてきていると見るべきだろう。残りの56.5%の収益は国内市場だとしても、デフレによる影響は、すでに一時期の半減ということだね。大事なのは、国内市場が成熟期に入っているので、これからも円高を背景に、海外投資が底堅く続くだろうということでしょう。
この動きに対して政治は、やっぱ、東アジア経済共同体の始動に尽力するのが、当面の大きな課題だろうと、シロートは考えます。未来への枠組みづくりといいますか。海外へ事業投資した、これまでの企業が、<面>展開のいっかんとして日本市場をみなおすとき、ふたたび、そこに国境を越えた新たな市場が形成される。そういう共同体になるのではないか。
ここんとこの円高で、為替相場の変動に一喜一憂し、株価であわてふためくのは、どうやらハゲタカ・博徒のゲームの様相ですね。マスゴミは、そういうのが好きらしい。