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再読、歳々毒、再再再読したのは、夏目漱石『トリストラム、シヤンデー』ひさしぶりに夏目漱石さんの文章。読み返すたびに、漱石さんて、ほんとに優秀な英文学者だったんですね、というしかない。感心するばかり。
読み返すたびに、現代へ、現代へ、近づいてくる感じ。(笑)
スターンの小説も、岩波書店から復刊しているそうで、さっそく改版を手配した。原題は、ロレンス・スターンの『トリストラム・シャンディの生活と意見』、
僧籍は、いや漱石は「苦沙弥センセイの生活と意見」を書いた?それが「我輩は猫である」?そんなことを想像しながら漱石せんせーの文学論を読む。(笑)
新進気鋭の評論だったんでしょうね。明治のとうじ。彼は、こう書いています。「「スターン」死して墓木(ぼぼく)已に拱(きょう)す百五十年の後日本人某なる者あり其著作を批評して物数奇(ものずき)にも之を読書社会に紹介したり」と。
う~ん、「珍野 苦沙弥先生の生活と意見」オス猫編だ。僧籍らしい文学をかくひとだ。(笑)
つうわけで、夏目さん(親しいつもりはないけれど)を、あの世から呼び出して、いろいろ聞いてみる必要はあるな、かれがニポンに紹介してから、さらにあれから100年はたっているし。
だって、さいきんのニュース見ていると、なんだかおもしろいものですね。きのう参考人でけいさつにつかまった、差し出し人代替ソフトの製作者、透明人間ソフト、つうか実体のわからない実害のある観念シフトだけの世界のこと、それを表現できるのは、『シヤンデー』の世界じゃないですか。なあ~んて、妄想しています。(「笑」)