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朝5時00分 起床
気温華氏44.6度、摂氏7℃ きょうは家人にお客さんが来る日曜日。ニ三日前からソワソワ、あっちこっちに電話をかけている。よっぽど大事な人が来るのだな、みんな呼ぶのだろうな、そんなソワソワであった。 迎えの準備に忙しくしている家人をつかまえて聞くと、お客さんは、実家の父親が仲人した人らしい。はじめて仲人した人とか。 たぶん家族ぐるみ、よく見知った人とか。実家の隣近所の人とか。幼いころから世話になった姉さんみたいな人とか、そういう人なのであろう。 なのに、前日になって、どうやら自宅に、その人を招待したくないらしい。なぜか? 家人にわけを聞くと、家が狭いし、モノがところせましと乱雑に多いし、掃除してないし、恥ずかしいし、というのがその理由。 その人が、我が家に来れば大歓待しなければならない、料理もつくらなければならない、しかし、あれもこれもチョー面倒だ、つうのが招待したくない理由にあげている。珍しい、料理得意の人が変な理由をあげつらっている。もしかして、ニ三日前からあちこっち電話している中で、このおばさんに関する、何らかの情報がはいってきたのか。きっと、そうに違いない。 さらに詳しく理由を尋ねると、家にその、お客さんを招待して、実家近辺で、我が家の乱雑を言いふらされるのが嫌らしい。「あそこの娘はだらしない」とか、「家がせまいとか」、「だんなは無愛想だ」とか、なんやかや、外国旅の、土産のウワサ話の種にされることを懸念しているという。 ま、実家や近所に迷惑かけたくないという彼女なりの心情なのだろう。 きっと、家人ははっきり言わないけれど、そういう実家近所での<チスミス(うわさ)>のキーマンらしい。噂話を広げる人。そういう情報が家人の耳に入ったのであろうか。 もし、そうなら、そこまでは、おいらにだってわかる。小さいころから世話になっている家族どうぜんの人が来れば、いいところを見せて歓待してあげたい。 できれば、しあわせで裕福な姿を見せてあげたい。誰しもそうだろう。 しかし、ところが、である。 ここからがなかなかニポン人にはわからない外国人の姿である。 家人は訪ねてきたお客さんを、迎えに行って、そして、知り合いの家、あっちこっちを連れまわしてマッサージを受けさせている。数件、案内している。けっきょく夜おそくなって、我が家に寄らず、彼女は帰っていった。な、な、なんと、お客さんである彼女の商売は、マッサージ師であるという。しかも、相手の体に触れただけで、体調のよしあしがわかってしまう、国のほうによくいる呪術師でもあるという。 この人をたくさんの知り合いのところへ連れて行って施術させている。つまり稼がせているのだ。たぶん、今回の旅費ぶんくらいは、かるく超えて稼いだに違いない。なるほど、我が家に、遊びに来る、だけでなく、その人をよく知っているだけ合って、遊びに来るついでに、家人は、その人の生業(マッサージ師)でたくさん稼がせているわけである。つまり家人は自分の生活ぶり、暮らしぶりを見せずに、大いに稼がせて、夜遅く最終電車で返したのである。日本人なら、もう遅いから泊まっていけばなどというはずだが、お客である彼女も、そういわず、喜んで帰っていったのである。 つうわけで、おいらは一日、ひまだったので金泰生さんの「旅人(ナグネ)伝説」を読書していた。この作品は、ちょうど、おいらが二十五歳から三十五歳ころにかけて作家のもとでグーたらしていたころ、書かれた作品ばかりだということに気づいた。テセンさんの文学的な感性が研ぎ澄まされた時期の短編群です。ここに、さっこん、ニポンに蔓延っているグロテスクなヘイトスピーチを超えて、日韓が分かり合える心の指標がなにげなく提示されている。傑作ですね。 おもわずシタイヒャ!!と手を打ってしまった。なるど、そういう人生の師のもとに、おいらは二十代を超えて生かされてきたのかと思った。
by higatatsuo
| 2013-03-18 10:03
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