朝4時30分起床
気温華氏36℃、2℃、昨日と同じですが、今朝のほうがより寒い感じですね。風がなく曇天のそら。東京湾には、大型のタンカーや貨物船が航行しています。
さて、きょうは<桃の節句>ひな祭りですね。武田百合子さんがエッセイかなんかで、女の子の「家という意識」の中には常に<おひなさん>が鎮座している光景が思い出されるとか言っていたような気がしますね。ファミリーを形成する無意識の憧憬があるように感じてへぇー、へぇーと思ったものです。男の子には、へびがいますね。とくに白いへびが家の守り神という感じでいます。南島うまれのわたしの中にも、顕著に、この家とへびは結びついています。
しかし、<おひなさん>というのは、ちょっと思いつきません。穢れ払いの<浜降り>という行事がありましたが、<家>そのものと結びつくような感じではなかったような気がします。おきなわの女の子の心象風景に、どんな<おひなさん>がいるかはわかりませんが、興味のあるところではありますね。
おきなわでは、白いへびに代わって<赤マタ>という無毒のへびが実際に居ます。それがいる家は、幸福な家と思われています。ちょうど、福の神と同じで、それが出て行くと不幸になるというのと同じで、赤マタが出て行くと、家が貧しくなると思われています。八重山島には、赤マタ・黒マタという行事が残っていますが、これは豊穣神です。やはり幸福をもたらす神々ですが、心象としては、これに<へび>が重なっているのでしょうか。
この時期に武田百合子さんのエッセイを思い出したり、岡本かな子さんの小説を思い出したりするのは、やはり、女性の文化的な心象風景に興味があるからなのでしょうか。