朝5時00分起床
気温華氏77度、25℃、台風から吹き込む南風で、熱帯夜ですね。きょうも暑いです。そういえば、今年は台風の襲来が少なく、四国地方では渇水だそうですね。とくに香川県では、飲料ダムの貯水率がゼロとなり、発電産業用ダムから緊急放水してまかなっているとのこと、テレビで大きなニュースとなっています。大規模ダム建設でも、天候には勝てない状況ですね。
そんな夜のニュースをよそ目に、夕べのわたしは、リキュールを舐めながら、作者不詳の「雑兵物語」をパラパラ読んでいました。気晴らしの読書のつもりが、大当たり、それが面白いのなんのって、いつもより遅くまで笑ってしまいました。(前夜、ウォータービジネス、水事業の民営化失敗のTV番組を見ていたので。企業の欲望も自然相手じゃ、かなわないな、そんな民営化にかかる思いの気晴らしで)
おかげで今朝は、二日酔いで、寝不足ぎみなんですね。
足軽雑兵の目で、戦乱の世を見ると、時代を超えたいきいきとした人間の生命力を感じますね。また、足軽下級武士から太平の世の中見ると、いろんなことが見えてくる。
なんていったって、豊臣から徳川に代わって、天下が統一されると、波乱万丈な戦国時代が終わり、これまで「経験したこともない、長い平和の時代になる。これまで戦いの緊張でいろどられていた武士道が、急激にその緊張を解いていく。武士の生き方であった、武士道が、だんだん弛緩して太平の世の中で忘れ去られてくいく、この武士の道徳であった武士道が没落していくことに危機感を覚えた武士たちが、<戦乱の世に命をかけて戦った先祖のおかげで今の天下泰平をなしているのに、これでいいのか>と、人々を鼓舞していくという話し。武士道の復活を唱え、戦乱に備えよと、自らは戦さの経験もない若い武士たちを、ひややかに足軽たちが見ているという話しでした。きっと、この若い武士たちは、親の禄高をそのまま家督でひきついだボンボンの二世武士たちなのだろうと、わたしは思いました。平和ボケという考え方は、かように昔からあったんですね。