朝4時50分起床
昨夜は「中秋の月」十五夜でしたね。東京湾に浮かぶ大きな満月を家人と見ました。今朝の気温華氏70度、21℃、涼しい風ですが、やっぱ、太陽の上昇とともに、暑くなりましたね。残暑ですよ。
夕べ眺めた、赤みを帯びた大きな満月から、冴えた青光りに変化していく月を見ていますと、沖縄の夜を思い出しますね。この時期、田舎では祭りの季節です。エイサー、綱引き、収穫蔡など、いろいろな行事が各地にあります。そう、そう、この神祭りの季節、なんだか気分も引き締められる秋でもありました。
しかし、なんだか、いつの間にか、神々と暮らす、そういう生活が無くなりましたね。思えば遠くへ来たもんだ、です。大都会に暮らして25年、田舎で暮らした期間よりも長くなってしまいました。ブレヒトも、都会に出てきて、ジャングルを歩いているようだといってますが、わたしはその叢林で迷って、疲れてたたずむ<負け犬>ですね。幻想を夢見ながら負った傷を癒す<山犬>・・・。傷口をペロペロ舐めながら。
・・・ところが大都会は、それさえ許されない場所なんですね。衆議院選挙の「刺客」の送り出し、「落下傘」での降下、小さなテロルを見ましたね。
びっくりしましたよ。そういう傷を負った犬は、さらに打たれる。・・・夕べ村上春樹さんの「像の消滅」を読みながら、そんなことを考えました。「ねじ巻き鳥クロニクル」のもとになった短編小説を読みながら法律事務所をやめた主人公のつぶやく一言に共感しました。
ところで、この十五夜、わたしには「八月十五夜の茶屋」というアメリカの映画を思い出します。日本から切り離されてアメリカ施政権下に統治された沖縄、その沖縄の文化にふれたアメリカ人将校が沖縄人のためにいろいろ尽力するという話です。アメリカが思想的にも理念的にも健全であったことを髣髴とさせる話しですね。たぶん、日本国憲法も、そうしたいい時代のかけがえのない健全の時代の<お宝>遺物になりそうですね。