朝5時00分 起床
いい天気ですね。久しぶりに朝日がまぶしい。けど、今朝の気温華氏39度、3℃と出ていましたけど、測定器が、異常だったんですかね。冷え切った関係は、昨日の日露首脳会談みたいです。
ニュース報道によると、小泉首相が北方領土問題について確認したことに対し、ロシア首脳は、まったく言及しなかったんでしょ。あげくのはて共同声明もなし、つまり、両国間には話し合う大きな問題はありませんってことだよね。さすが小泉外交。すばらしい。はぐらかしロジックのきわめつけ答弁が聞きたいですね。
今回の訪日団には、ロシア経済界から多くの企業家が参加しているそうですが、これも小泉首相お得意の「民間の交流は活発だ」ということに、政治の遅れを置き換えるんでしょうかね。シベリアにおける石油開発で、中国との熾烈なパイプライン建設獲得競争をすすめているというのに、何の政治のバックアップも聞きませんね。明治維新にひってきする改革と自画自賛するのに、あわせて政治力も百年前に戻った感じです。
戦後の自民党の政治思想にこうした問題の根幹があるのかな。ここでも反共思想で北方領土返還問題をかたちづくっていたことの行き詰まりがあるのではないか。対中国政策にしろ、対ロシア政策にしろ、根幹に<反共思想>が流れていた。アメリカの仮想的が、即日本の防衛力の仮想的にされていた。こうした偏屈なイデオロギーで行き詰っている。
資本主義経済を導入して国力をつけつつある中国、ロシアに対し、日本は、外交策が見つけられないでいる。それは、なぜか。膠着した政治思想にいまだ拘泥しているからにすぎないのではないだろうか。小泉首相が外交政策にことごとく遅れをとっているのは、その硬直したイデオロギー性に原因があると思われる。膠着した思想は、それ自体での飛翔力はないから、安易な協力者を利用するほか自らを延命するほかないのではないか。自らはすでに死んでいることを知らずに、まだ生き延びている亡霊のように。
その帝国主義を夢見る亡霊は、同床異夢の仲間を探す。その夢は、また、古色蒼然たるもので、脱亜入欧という古い思想を廃棄した道具箱から引っ張り出してくる。入欧のさきには黒船に乗った亡霊ペリー提督がたっている。ペリー提督は開国をせまったが、今日、改革をせまっているのはその出目のアメリカなのである。古いイデオロギーの小泉は、これによって延命をはかろうとしている。